京都大火編

この映画が評価されていることの一つにアクションがあるだろう。
前作でもこのアクションは世界で賞賛されたようである。
確かにこれまでとは違ったスピード感とそのボリュームは今までに無かったものだろう。
しかしこれまでのチャンバラを観てきた者にとって、どうもリアリティが感じられないんだよなあ。
東映お得意の型にはまったチャンバラも嘘くさいが、もっと泥臭さがあってもいいんではないかと思う。
確か長倉新八だったと思うが、実際の斬り合いの場では、道場で稽古した形は役に立たなかったといった意味のことを言っていた。そういうところが感じられないから、どうも実感として伝わってこなかった。
剣心にしても、恐らく30歳を越える年齢になっているはずだが、佐藤健はまだ25歳。役者の実年齢はどうでもいいが、その役柄に合った重みが感じられない。