蒼き狼

構想27年、モンゴル建国800年記念、製作費30億円と銘打った割りにはしょぼい役者陣だとは思っていたんだよ。でも監督が澤井信一郎というところに一縷の望みを託していたんだけど。まずはセリフまわし舞台が外国で、日本の時代劇とは同じような言葉遣いにする必要はないんだろうけど、出てくる役者出てくる役者の言葉遣いが全然なってない。現代劇ならそこそこの演技は出来るんだろうけど、それと同じ調子でやられてもなぁ。特にチンギス・ハーンの幼少期に出てくる若い役者達のセリフが、教育アニメのそれにしか聞こえない。学芸会じゃないんだからと思った。
また、チンギス・ハーンの真実の姿を描くとしているけど、どんな英雄でも苦悩があるのは当たり前で、彼の人生を追うことに一生懸命で、その中でこんな悩みも彼にはありました的な描き方になってしまっている。